大会長挨拶

日本スポーツ栄養学会第11回大会
大会長 熊原 秀晃
中村学園大学 栄養科学部栄養科学科

 この度、「日本スポーツ栄養学会第11回大会」を2025年8月30日(土)・31日(日)の2日間にわたり、福岡県福岡市にある中村学園大学にて開催させていただくこととなりました。本学会大会は、過去10大会および前身の日本スポーツ栄養研究会で行われた7大会ともに本州並びに四国で開催されてきました。今回の第11回大会は、関門海峡を渡り、九州で開催する初めての大会となります。貴重な機会を与えてくださいました本学会の皆様に、深く感謝申し上げます。

 特定非営利活動法人日本スポーツ栄養学会は、スポーツ栄養学領域における研究促進と情報交換・提供、専門家の教育・養成、そして選手の競技力向上および国民の健康増進に寄与する学会です。会員数は現在2,000名を超え、教育研究機関で研究を行う会員だけでなく、栄養士・管理栄養士やトレーナーなどスポーツ・身体活動支援あるいは学校等の現場や臨床分野で実践活動や研究を精力的に行っている会員が多い特徴があり、毎年の学会大会もとても活気に満ちる学会です。

 第11回大会のメインテーマは「千思万考 スポーツ栄養の科学:活動と成長のエナジー」といたしました。スポーツ栄養に関わる者や関心を持つ者が、基礎的・応用的・実践的知見や疑問・興味を持ち寄り、各々の立場からスポーツ栄養を科学することの必要性や方向性、方法などについて、改めていろいろに考え思いを巡らし、共有し、学べる機会となればと願っております。そして、そのキーワードの1つとして、身体活動(トレーニングを含む運動・生活活動)に必要不可欠であり、パフォーマンスの発揮や健康度の向上、それらの前提となる健全な発育発達やコンディショニングを考える基盤でもあるエネルギー(摂取・消費)に関しても千思万考の場をご準備いたします。

 また、人と人とが直接顔を合わせる交流から生まれる情報の発信・共有における相乗効果に期待し、第11回大会は現地開催のみで実施します。スポーツ栄養を改めて考える機会、今取組まれている実践活動や研究のアクティビティを発展させる機会としまして、ぜひとも年に1度の学会大会にご参加いただければと存じます。

 本大会の会場は、福岡空港や博多駅、福岡の活動性と成長のエネルギーを感じられる天神・博多地区からのアクセスにも恵まれています。みなさまの学術的交流が充実したものになりますよう、関係者全員で懸命に取り組んでいく所存です。多くの皆様のご参加と演題発表を心よりお待ちしております。